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就職や転職などで職業について詳しく調べたいとき、どのようなサイトをご覧になりますか?
今回は、厚生労働省が運営する「職業情報提供サイト(日本版O-NET)(愛称:job tag(じょぶたぐ))」について紹介します。
2023年4月現在約500の職業情報が掲載されており、適性検査などの便利なツールも含めどなたでも無料で使えます。
この記事を読むと、「職業情報提供サイト(日本版O-NET)(愛称:job tag(じょぶたぐ))」の概要や機能、開発された背景などについてわかり、大まかな使い方がわかるようになっているでしょう。
「職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag」とは?
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
「job tag(じょぶたぐ)」とは、厚生労働省が2020年3月に開設した職業情報提供サイト(日本版O-NET)の愛称を指します。
サイトについて、このように説明されています。
「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」の愛称、「job tag」の由来は?
2020年夏、厚生労働省は「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」の利用促進やサイト露出の高まりを目的に愛称を一般公募しました。
結果、最優秀作品に選ばれたのが「job tag(じょぶたぐ)」です。
厚生労働省はこの愛称を商標登録、2022年3月にはサイトを「job tag(じょぶたぐ)*」としてリニューアルオープンしました。同時に、「タグしつじ」と呼ばれるjob tag公式キャラクターも誕生し、さまざまな方法で周知をはかっています。
*本記事においては「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」を「job tag」と表記いたします。
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)「「job tag(じょぶたぐ)」としてリニューアルオープン 2022.03.04」
出典:
job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)「「job tag(じょぶたぐ)」としてリニューアルオープン 2022.03.04」
厚生労働省「第4回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会(持ち回り開催)令和2年8月」
アメリカの職業情報データベース(O*NET)とは?
日本版O-NETは、米国労働省が1998年から公開している職業情報データベース(O*NET *)、ならびに2000年から運営する職業情報サイト(O*NET OnLine)をモデルに作られています。*Occupational Information Networkの略称
ノースカロライナ州商務省への助成金を通じて、米国労働省/雇用訓練局(USDOL/ETA) の後援のもとに開発されたデータベースで、現在、約1,000の職業に関する情報が掲載されています。O*NET OnLineは、各職業の労働者が入力することにより情報が更新される仕組みになっています。
職業情報提供サイト(日本版O-NET)の開発経緯
出典:厚生労働省「第1回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会 議事次第 令和元年6月10日」
現在「job tag」と呼ばれている「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」は、2018年(平成30年)に構築がはじまりました。
構築が始まったころの日本では、少子高齢化、生産年齢人口の減少、生産性向上の低迷や革新的技術への投資不足、エネルギー・環境問題などが国内の経済社会の問題として挙げられていました。
2017年6月に閣議決定された「未来投資戦略2017」では、そのような状況を打破し、中長期的な成長を実現するために、IoTやビッグデータ、AI、などのイノベーションを産業や社会生活に取り入れたいとする政府の方針がありました。
日本版O-NETは、人材の育成・活用力の強化策のうちのひとつ、「労働市場での見える化促進」の具体策として「未来投資戦略2017」の中にかかれています。
また、2017年3月に働き方改革実現会議で決定された「働き方改革実行計画」は、雇用吸収力、付加価値の高い産業への転職・再就職支援が施策のひとつとされています。
日本版O-NETは、「AI等の成長分野も含めた様々な仕事の内容、求められる知識・能力・技術、平均年収といった職業情報のあり方について、官民連携で調査・検討し、資格情報等も含めて総合的に提供するサイト」として取り上げられました。
平成30年度行政事業レビューシート(厚生労働省)、職業情報提供サイト(日本版O-NET)の構築事業の目的には、以下のように書かれています。
出典:
首相官邸「未来投資戦略 2017―Society 5.0 の実現に向けた改革― 平成29年6月9日 」
厚生労働省「働き方改革実行計画(概要) 平成29年3月28日 働き方改革実現会議決定」
参考:
厚生労働省「第1回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会 議事次第 令和元年6月10日」
厚生労働省「第2回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会 議事次第 令和元年7月29日」
厚生労働省「第3回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会 議事次第 令和元年10月31日」
厚生労働省「「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」を3月19日に開設します 令和2年3月18日」
日本版O-NET活用促進事業、作業部会委員経験者である得本安彦氏にインタビュー
得本安彦氏
job tag活用促進事業 作業部会委員経験者であり、キャリアカウンセリング協会認定トレーナーとしても活躍中の得本安彦氏に、「job tag」についてインタビューさせていただきました。
和田:job tag 活用促進事業ではどのような活動をされていたのでしょうか?
得本:job tagは、「職業情報提供サイト(日本版O-NET)」が正式名称で、現在、約500職種の職業情報を集めてあります。
アメリカのO*Netは 約1,000職種ぐらいあることを考えたら、まだまだ足りないといえば足りないんですけれども。毎年10職種程度の情報を加えたり、あとはあまりにも陳腐化しているような情報を差し替えたりというのがベースになっています。
ただ、職業情報だけあってもなかなか見に来てもらえないこともあって、プラスアルファの機能として適性検査、アセスメントがあります。これは無料で、自己理解を深めるのに使えます。
厚生労働省が運営しているサイトなので、ハローワークの求人情報に連結されていたり。労働関連法規も、job tagに行けば一番新しいものが見られる、というようなサイト構成になってるんですね。
一方、機能が多く、何をどこに見に行ったらいいのかわからないという声もありました。
作業部会でも個人が使いやすいようにサイト設計をやり直したり、マニュアルや動画で使い方をわかりやすく説明したり工夫を重ねました。
最初は学生とか今まで仕事をしたことがない人に仕事の情報を提供するというのが出発点ではあったんですね。これからはいろいろな方が使えるようになった方がよいということで、 キャリアカウンセラーやキャリアコンサルタントが間に立ってサポートできるような機能も加わりましたね。
直近、2022年の作業部会で一番力を入れていたのは、企業向け機能です。
人的資本経営やリスキリングなどが結構言われてる中で、企業では従来雇用してきた人が新しい仕事についていけなくなるなどの現状もあります。
人材が不足しているとはいえ、どういう職務でどういう能力が必要なのかを言語化できていないと、新たに採用するにしろ、社員のリスキリングを進めるにしろ難しいですよね。
中小企業などが費用をかけずに、採用要件整理やタスク整理をできるツールがあるのもメリットです。
和田:個人が就職や転職を検討する際、まずは大手人材企業の就活サイトや転職サイトを利用する方も多いのではないかと想像します。民間のサイトにはない、job tagならではの活用メリットを教えてください。
得本:民間のサイトは求人票レベルでの情報がメインで、人気企業や人気職種が中心に構成されてきます。掲載されるのは、サイトへの広告費用を出せる企業に限られるので、どうしても情報は偏りがちです。
job tagであれば、ある職業につくためにはどういう経路をたどればいいのか、労働条件や求人倍率はどのくらいか?政府が出している統計を含め、豊富な情報をワンストップで見れるというメリットがあります。
また、転職活動をされている場合は、転職エージェントなどにサポートを受けることもできるとは思いますが、活動のとっかかりとして、自分の適性や興味、能力などをjob tagのアセスメントを使って調べてみることもできます。
和田:これからキャリアコンサルタントを目指す方や現役のキャリアコンサルタントへのメッセージをぜひお願いします。
得本:キャリアコンサルティングは、相談者自身の自己理解や職業理解がベースになります。支援するキャリアコンサルタントが、職業についての知識を持っているのと持っていないのでは、キャリアコンサルティングの質も変わると思います。
信頼して相談されるキャリアコンサルタントを目指すなら、少なくとも日本にある代表的な職業と、その仕事に就くためにどんな経路があるかはおさえておく方がいいと思います。
本来は、キャリアコンサルタントがその仕事を経験することに実感値があると思いますけれども、それは現実的には難しいですよね。
日本でキャリアコンサルティングをやる以上、job tagの活用とjob tagを活用したキャリアコンサルティングはベースになる知識・スキルかなと思いますね。たとえば、キャリアコンサルタント自身が相談者の立場でアセスメントなどを使ってみることも大事ですね。
job tagは厚生労働省が運営しているサイトですから、名称独占の国家資格であるキャリアコンサルタントを目指したい方や、資格を持っている方には、最低限、使い方やどんな道具が入ってるのか、どういう風に使えばいいのかぐらいはやっぱり知っていただきたいですね。
今、仕事の種類は約18,000職種以上*あるとも言われています。
job tagにある約500の職業情報はほんの一握りのサンプルですが、ベースとして知っておくとよいと思います。
*独立行政法人労働政策研究・研修機構「第5回改定厚生労働省編職業分類 職業名索引」より
日本版O-NET「job tag」を活用するメリット
job tag(じょぶたぐ)を活用するメリットについて、ご説明します。
職業情報を一括検索できる
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「フリーワード検索」
job tagには、521の職業情報が掲載されており(2023年3月現在)、職業情報は今後も追加予定とされています。
豊富な職業情報を、個人の検討・活動状況に合わせていろいろな方法で調べられることがメリットのひとつです。
スキルや知識、免許・資格などのほか、未経験でも比較的入りやすい職業やタスク、賃金・求人倍率などユニークな検索もあります。
どんな仕事があるのか漠然と調べたい場合から、特定の職業への就業を見据えて具体的に調べたい場合まで、検討状況に合わせた使い方ができることが特長です。
出典:厚生労働省「第5回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会 令和3年3月29日」
2021年、job tagの民間活用促進事業では、キャリアコンサルティングを通じた実証を行いました。
具体的には、合計300名弱の求職者に対して個別面談の形態でキャリアコンサルティングを実施し、アンケート調査を実施するというものです。
アンケート調査で、求職者に「日本版O-NETを利用したことで、求職活動にどのような変化があったか」と質問したのに対して、全般的にどの求職者も、日本版O-NETを利用したことで「いろいろな業界・職種の職業情報を知ることができた」と回答しました。
また、派遣型就業を希望する求職者からは「職業情報を知ることができた」「自分の強み・弱みを把握することができた」「希望する業界・職種の今後の見通しなどについて理解が深まった「求職活動の対象とする業界・業種について新たな選択肢が増えた」といった回答も、一定数選ばれました。
出典:厚生労働省「第5回職業情報提供サイト(日本版O-NET)(仮称)普及・活用の在り方検討会 令和3年3月29日」
豊富な診断ツールを使って個人の適職診断ができる
job tagには適職を知る7つの機能があり、誰でも無料で受検できるのもメリットのひとつです。
これまで自分自身について深く考えたことがなかった方でも、job tagにある診断ツールを使って、興味や価値観、適性やスキルなどを客観的な結果に基づいて理解できます。
- 職業興味検査
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「職業興味検査」
あなたの職業興味の特長を調べられる検査で、質問に答えると興味のプロフィールが示されます。 - 価値観検査
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「価値観検査」
今のあなたの「しごとの価値観」を診断することができます。 - 職業適性テスト(Gテスト)
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「職業適性テスト(Gテスト)」
厚生労働省編一般職業適性検査(GATB)の紙筆検査で測定される適性能力の中から、空間判断力、言語能力、数理能力の3種類の検査をWeb化したものです。 - しごと能力プロフィール
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「しごと能力プロフィール検索」
就業経験のある方が、これまで経験した職業からスキルなどの「仕事能力」プロフィールを作成できます。希望する職業との比較などができるのがメリットです。 - ポータブルスキル見える化ツール
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「ポータブルスキル見える化ツール」
「ポータブルスキル」とは、業種や職種が変わっても、強みとして発揮できる持ち運び可能な能力のことをいいます。このツールでは、あなたのポータブルスキルを測定し、それを活かせる職務や職位が提示されます。 - キャリア分析
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「キャリア分析:要件入力ページ」
就業経験のある方が、これまでの職歴から「スキル」などの自分の「しごと能力」プロフィールを作成すると、希望する職業との適合度を参照できます。 - 職業能力チェック
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「ホワイトカラー系職種の職業能力チェック」
職務について、初級レベルから責任者や高度な専門職として認められるレベルまで、それぞれどのようなことが求められるかまとめています。 今、自分ができること、これからできるようにしていく必要があることなどがわかります。
ハローワークインターネットサービスやジョブ・カードと連携
job tagの職業情報の詳細画面から、お住まいの地域の関連企業のハローワークインターネットサービスの求人情報を検索できます。
また、マイジョブ・カードとリンクしているので、マイジョブ・カードからjob tagを参照したり、job tagのマイリストをマイジョブ・カード保存したりできます。job tagを使って今後の方向性が見えてきたところで、求人や応募書類準備などの具体的な行動につなげていかれることもメリットのひとつです。
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「「job tag(じょぶたぐ)」としてリニューアルオープン 2022.03.04」
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「リニューアルを実施しました 2023.03.20」
日本版O-NET「job tag」の活用シーン
用途によって、いろいろな使い方のできる「job tag」。
ここでは、学生や社会人などが個人で活用する場合と、企業が活用する場合についてご説明します。
学生・社会人
これから就業をめざす方、転職をめざす方、現職でさらなる成長をめざす方、どなたでも活用できます。
自分自身についての理解を深める
「この業界で働きたい」「この仕事に就きたい」「将来この仕事を目指したい」などの意思決定をするには、まず自分自身がどういうことに興味関心を持っているのか、どのような価値観を大切にしているのか、得意・不得意、スキルや適性などの理解を深めることが大切です。
job tagには、簡易版職業適性テスト(Gテスト)などの適職を調べられる5つの機能と、能力分析を行える2つの機能があります。こちらの診断を受けると結果が表示され、自分自身について客観的に知ることができます。
職業情報では、さまざまな方法で検索できます。
興味のある職業情報ページをいくつか見ながら、どういう職業のどういったところに興味を持つのか考えながら、興味の方向性を整理していくこともできます。
もし機会があれば、job tagの適性テストの結果や気になったページを見ながらキャリアコンサルティングを受けると、過去の経験やエピソード、実績との関連についてじっくり考えることができ、さらに深いレベルで自己理解を進められるでしょう。
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「支援者向け活用ガイド Ver2.0 厚生労働省職業安定局」
職業への理解を深める
地図の中の働くエリアから職業検索できる「イメージ検索」
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「イメージ検索(地図)」
自分自身についての理解を深めながら、職業に関する情報も調べてられます。
先に受けた適性テストの結果から、自身の興味や価値観、能力面の特長に類似した職業を探すことができます。また職業検索は、職業名や仕事の内容などで検索できることはもちろん、具体的にやりたい職業が決まっていなくても調べながら興味の方向性を見つけられます。地図を見ながら探せるイメージ検索やテーマ別検索、未経験でも入りやすい職業検索などがおすすめです。
目標とする職業に就くために資格取得や訓練を検討する
例えば「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」では、「就業するには?」に就業までのプロセスが図で示されています。「訓練検索」をクリックし、教育訓練給付対象講座へのリンクをクリックすると、教育訓練給付制度検索システムへジャンプし、キャリアコンサルタント養成講習を探すこともできます。
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」
目標とする職業に就くために、必要な能力は職業情報で調べられます。
現状で不足している資格やスキルを確認するには、キャリア分析や職業能力チェックの結果を見ながら確認しましょう。職業情報のページから訓練検索に移動すると、公的職業訓練、教育訓練給付金講座、社会人の大学での学びを応援するサイト「マナパス」で検索することもできます。
応募・採用面接の準備
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント」
気になった職業情報からハローワークインターネットサービスの求人検索へ飛ぶことも可能です。
また、ここまで受けてきた適性テストの結果から自分の強みや能力を言語化し、応募書類に記載するためのアピールポイントを整理することもできます。
これまでの経験やエピソード、応募する職業の仕事内容やスキルなどと共通するポイントを見つけてみましょう。
企業の採用活動
人口減少が続く中で企業が成長しつづけるためには、人材採用や人材評価を、視点を変えて行っていくことが必要になっています。
これまでは「漠然とした印象」や企業が作った「単線型のキャリアパスを前提」にした考え方で採用や評価を行っていた、または行っている企業もあるかと思います。
今後は、行うべきタスクが明確な「ジョブ型雇用」や高い成果を上げるための行動特性モデル「コンピテンシー」、業種や職種が変わっても通用する能力を指す「ポータブルスキル」などの客観的な視点に立った採用・評価に移っていくことが重要です。
ここではjob tagにある企業向け支援ツール3つを紹介します。
人材採用要件整理
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「人材採用要件整理:要件入力ページ」
約500の職業情報を基に、求める人材の職務要件(仕事内容、必要なスキルや知識等)を明確化します。
タスク整理
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「タスク整理」
約500の職業情報を基に、タスク整理を行います。
人材活用シミュレーション
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「人材活用シミュレーション:要件入力ページ」
現状の人材と将来あるべき人材の姿を客観的に比較でき、人材の配置、教育訓練などの検討ができます。
出典:job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))「支援者向け活用ガイド Ver2.0 厚生労働省職業安定局」
日本版O-NET「job tag」などを活用しながら支援するキャリアコンサルタントをめざす
個人の生き方や働き方が多様化する中、キャリアコンサルタントが必要とされることも増えてきました。
この記事を読んで、キャリア支援の仕事に興味を持たれた方もいらっしゃるかと思います。ここではキャリア支援の専門家、キャリアコンサルタントについて触れます。
キャリアコンサルタント養成講習では自己理解支援ツールの活用法を習得
キャリアコンサルタントをめざす方の約90%が受講している、キャリアコンサルタント養成講習。
キャリアコンサルタント養成講習の中では、相談者の自己理解を支援するツールの活用法を学びます。ツールを使うことで、大事にしている価値観や強みなどを言葉にしやすくなり、自分自身について理解を深められるメリットがあります。
キャリアコンサルタント養成講習「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」では、まずは受講者自身が個人としてツールを使う体験をします。その上で、支援を行う際にどのように活用するのかを学びます。
job tagを利用したキャリア支援を実施する
職業に関する豊富な情報が蓄積されていて、状況やニーズに応じてさまざまな使い方ができるjob tag。
一方で、個人が職業について気になってjob tagを訪問しても、具体的にどこから入って、どのように使ったらいいのかわかりづらいといった声もあります。
キャリアコンサルタントが、job tagを活用したキャリアコンサルティングを行うことで、相談者が調べた職業情報や診断ツールの結果と、これまでの経験や希望する職業などを紐づけ、よりよい意思決定や行動につなげられるように支援することも期待されています。
job tagを活用したキャリアコンサルティングの技能を身につける
キャリアコンサルタントの資格を取得した後、job tagを活用したキャリアコンサルティングを講習で学ぶこともできます。キャリアカウンセリング協会では、日本版O-NET活用促進事業 作業部会委員経験者である得本安彦氏を講師に迎え、キャリアコンサルタント更新講習を実施しています。
キャリアカウンセリング協会「【CCA】job tag(日本版O-NET)を活用したキャリアコンサルティング実践」
「職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag」についてのまとめ
job tagについてまとめました。
- 「job tag」は2020年に開設された職業情報提供サイト(日本版O-NET)の愛称
- 500を超える豊富な職業情報や7つの適職診断ツールなどを無料で使える
- 就業経験のない方や就職・転職活動中の方が活用できるサイトである
- キャリア支援者や企業人事の方も活用できる
- サイトの情報は今後も追加されていく予定