キャリアコンサルタント養成講習 GCDF-Japan
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キャリア関連資格の取得を検討し、調べていくうちに GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントに行き着いた方もいらっしゃると思います。
今回は、GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントでは、どこが異なるのか、どちらを取得することで活動に役立ちそうかなどについて解説します。
この記事を読むと、どちらの資格を取るべきか、あるいは両方取得するべきか、方向性が見えてくるでしょう。
GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントの概要
まずは、それぞれの資格の概要についてご説明します。
GCDF資格とは
GCDFとは、個人のキャリア・ディベロプメント(発達・開発)を支援する者に必要とされる、基礎的な知識・スキルをもった実務家レベルの資格・カリキュラムです。
「個人のキャリア・ディベロプメント支援をする職業に従事する人のための資格」として、1997年に米国で始まりました。
GCDFとは?意味と資格、カリキュラムについてGCDF資格者が解説
国家資格キャリアコンサルタントとは
国家資格キャリアコンサルタントとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことを職務とする専門家です。
2016年に職業能力開発促進法に規定され、国家資格になりました。
キャリアコンサルタントとは?資格取得までのステップと合格後の仕事や学習について解説
GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタント資格の違い
まずは、2つの資格の違いを表にまとめました。
資格名 | GCDF (GCDF-Japanキャリアカウンセラー) | 国家資格キャリアコンサルタント |
---|---|---|
資格の種類 | 民間資格 | 国家資格 |
認定・登録機関 | CCE,Inc(アメリカ) | 国家資格キャリアコンサルタント登録センター(厚生労働大臣が指定した登録機関) |
資格の概要 | 個人のキャリア・ディベロプメント支援をする職業に従事する人のための資格 | 労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことを職務とする専門家の資格 |
取得条件 | GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを修了し、指定の試験に合格すること。 最終学歴に応じたキャリア実務経験が必要。 | 国家資格キャリアコンサルタント国家試験に合格すること。 国家試験の受験条件は、国家資格キャリアコンサルタント養成講習(GCDFなど)修了、あるいは実務経験が3年以上あること等。 |
資格取得までに習得する内容 | GCDFのコンピテンシーおよび国家資格キャリアコンサルタント養成講習のカリキュラム | 国家資格キャリアコンサルタント養成講習のカリキュラム |
新規登録費用 | 18,700円 | 17,000円 |
更新費用 | 15,400円 | 8,000円 |
更新頻度 | 3年に1度 | 5年に1度 |
更新に必要な学習時間 | 45時間 | 38時間 |
学習と認められる条件 | GCDF-Japanのコンピテンシーに該当し、自分自身が学習や指導を受けるインプット形式の学習。有料・無料問わず、厚生労働大臣指定の講習も含まれる | 厚生労働大臣指定の講習 |
出典:
国家資格キャリアコンサルタントWebサイト登録センター
キャリアカウンセリング協会「資格・会員制度」
取得条件
GCDF資格は、GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを修了し、国家資格キャリアコンサルタント試験などの指定試験に合格した後、最終学歴に応じて必要となる年数分のキャリア実務経験を申告することが条件です。
一方の国家資格は、キャリアコンサルタント養成講習(GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムなど)を修了し、国家試験を受験・合格することです。
GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを受講修了し、 キャリアコンサルタント試験に合格すれば、GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントどちらの資格取得条件にも適応できます。
維持コスト
資格登録費用・更新費用は、それぞれの資格ごとにかかります。
更新講習の受講料も含めた、国家資格キャリアコンサルタントの更新に関わるコストは以下のとおりです。
内容と費用 |
---|
更新講習(知識講習) 学習時間8時間以上 |
更新講習(技能講習) 学習時間30時間以上 |
更新手数料 8,000円(非課税) |
資格更新時の合計(例) 学習時間38時間以上 |
GCDF資格者であれば、キャリアカウンセリング協会の国家資格キャリアコンサルタント更新講習を、2割引で受講することができます。
更新に必要な学習時間
国家資格は5年で38時間のところ、GCDF資格は3年で45時間となっています。
国家資格の更新講習は、時間の経過による知識・技能の減衰・陳腐化を補うとともに、最新制度等を反映したブラッシュアップによる試験合格時の水準を担保することが目的です。
一方、GCDFは資格取得後も、面接技術の維持や向上を目的に、「知識」「技能」の学習を継続的に行うこととしています。
学習と認められる条件
国家資格キャリアコンサルタントは厚生労働大臣指定の講習(国家資格キャリアコンサルタント更新講習)を受ける必要があります。
GCDFはインプットを行うものであれば、主催団体や受講料の有無を問わず、国家資格キャリアコンサルタント更新講習も対象になります。
GCDF資格を取得するメリットは
民間資格であるGCDF資格、取得するメリットについてご説明します。
1. 世界14地域で採用されている資格で専門性を証明できる
GCDF(Global Career Development Facilitator)は、日本、アメリカ、中国、韓国、台湾、ドイツ、ギリシャ、ニュージーランド、ポルトガルなどで採用されているグローバル資格です。(2024年4月現在)
グローバル基準で学んだキャリア支援の専門性を証明できることは、メリットのひとつです。
2.資格取得後の学習体系が充実、国家資格更新講習の受講料割引も
GCDF-Japanを運営しているキャリアカウンセリング協会では、標準レベル、熟練レベル、さらに指導者を目指す方のための教育体系を整備し、資格者のさらなる研鑽をサポートしています。GCDFで基礎を学ぶことで、学び体系の一歩を踏み出せます。
また、国家資格キャリアコンサルタント更新講習は業界最大級の45講習(2024年4月現在)を実施しており、GCDF-Japan資格者には優遇制度(受講料20%割引)があります。
学識者によるCCA特別セミナーも無料受講できます。
3.GCDF-US資格を取得できる
GCDF-Japan資格者が指定の申請要件を満たすと、GCDF-US資格を取得することが可能です。GCDF-US資格は、米国CCE,Inc.が発行する米国におけるキャリア支援者の専門性を証明する資格です。この資格を取得することで、関連学会や団体への所属を通じ、キャリア支援者としての活動の幅を広げられます。
GCDFと国家資格キャリアコンサルタント、資格取得を検討する際のポイントは?
従事したい業務やキャリア支援への携わり方など、 個人によって資格の活かし方は異なります。
ここでは、資格取得を検討する際に意識しておきたいポイントをお伝えします。
国内で活動するなら国家資格は必須、GCDFならUS資格も目指せる
国内でキャリア支援の仕事をするのであれば、まず国家資格キャリアコンサルタントを、キャリア支援の専門家の証として持っておきたいところです。
キャリア支援関連求人を見ると、応募条件に 「キャリアコンサルタント資格を保持していること」と書かれているものがほとんどですので、まず資格を取得することでスタート地点に立てます。
次に、GCDF-Japanキャリアカウンセラー資格についてです。
GCDF-Japan資格を保持していないと応募できない求人はそう多くありませんが、 キャリア支援現場では「GCDF資格者への信頼度が高い」と高評価をいただいています。
GCDF-Japan資格を取得すると、その先にGCDF-US資格を目指すこともできます。
GCDF-US資格は、アメリカにおけるキャリア支援者の専門性を証明する資格で、取得することで、関連学会や団体への所属を通じ、キャリア支援者としての活動の幅が広がります。
海外での活動を予定される方が取得されるというケースもあります。
GCDFを受講しながら、取得する資格を検討するのも可能
国家資格キャリアコンサルタントとGCDF資格、どちらを取得するか、あるいは両方取得するか決めかねている場合は「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」を受講しながら検討することも可能です。
国家資格キャリアコンサルタントは、どの団体の国家資格キャリアコンサルタント養成講習を受講しても目指せますが、GCDF資格は、GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムを修了しないと取得することができません。
GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラムは、国家資格キャリアコンサルタント養成講習であることに加え、GCDF資格のコンピテンシー(能力)を身につけるカリキュラムでもあるためです。
ですので、まずは「GCDF-Japanキャリアカウンセラートレーニングプログラム」を受講しながら、並行して今後の資格取得を検討していくこともおすすめです。
GCDF資格者なら、国家資格キャリアコンサルタント資格の更新講習を2割引で受講できる
資格の専門性に直接関わるポイントではありませんが、GCDF資格者になると、キャリアカウンセリング協会が主催するキャリアコンサルタント更新講習を受講料2割引で受けられます。
国家資格キャリアコンサルタント資格の5年に1度の資格更新までに、更新講習の受講には約9万円前後の費用がかかります。
資格更新のためとはいえ、時間と費用をかけて学習するなら、専門性が高く、自分の課題に近い講習を選んで受講できることが望まれます。
キャリアカウンセリング協会の主催する国家資格キャリアコンサルタント養成講習は、業界最大級45講座のラインアップ。キャリアコンサルティング専業機関ならではの専門性の高い学びを提供しています。
GCDF資格を保持すれば、資格を保持しながら同時に質の高い学習を受けられることもポイントだと考えます。
GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントの違いについてのまとめ
最後に、GCDF資格と国家資格キャリアコンサルタントの違いについてまとめました。
キャリア支援者は、人のキャリアを支援するという責任の重い仕事を担います。「相談者が自らキャリアを決定し、行動できるように支援をする」という本来の役割を果たすには、資格者自身の日々の研鑽が重要であることを、最後にお伝えします。
- GCDFはアメリカ生まれのグローバル資格、国家資格キャリアコンサルタントは日本の国家資格
- GCDF資格と国家資格では更新までの年数や学習時間が異なる
- GCDF-Japanの受講修了と国家試験合格はどちらの取得条件にも適応できる