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高橋俊介先生「いまこそ『日本人事の歴史』を振り返る」(2021年8月)

高橋俊介先生「いまこそ『日本人事の歴史』を振り返る」(2021年8月)

学習時間
1.5時間

-過去の日本人事史に学ぶ新潮流の本質とは- 
2021年8月5日収録。

CCA設立当初の2004年より毎年ご講演いただいている高橋俊介先生。
組織人事のプロにとって重要な「科学的根拠」と「歴史的背景の理解」の重要性について探求するゼミ活動を主催してこられた高橋先生は
・限られた個人的体験における歪んだ認知をベースにした世界観
・抽象性の高い哲学や思想の都合のよい解釈による枠にはまった世界観の強化
をベースにした組織人事マネジメントのコンセプトでは、これからの変化の時代に価値ある新しい組織人事のパラダイムを構築することは期待できないという問題意識をお持ちです。

今回のセミナーにあたり、高橋先生からは以下のコメントをいただきました。
「ジョブ型人事をはじめ、数々の人事バズワードが飛び交う昨今ですが、いつか来た道という感覚を禁じ得ないのも事実です。日本の人事は高度成長時代から様々な人事施策、人事制度を導入し、そのなかで多くの学びがあったはずです。歴史から学ばない者は同じ過ちを繰り返します。新しい流れの本質を理解するとともに過去から学ぶことが今求められているのではないでしょうか。」

ジョブ型人事の形式先行の議論やコロナ禍以降の人事の在り方に関する議論の混迷が見受けられる昨今、ぜひ多くの人事や経営層の方に聞いていただければと思います。

ウェビナー受講者の声

  • 人事の歴史や流れをこのように聞く機会はなかったので、大変有意義であった。制度に縛られすぎないことが大事という話はなるほどと思った。
  • 画一的な制度を作ることによって不公平感を生まないようにする、という点がこれまでの日本型人事の特徴だったかと思いますが、十数年後の自分がどういう状態に置かれているのか不透明な中、画一的制度でやりくりするのはもはや限界であるのだな、と改めて感じました。今後導入を進めていくにあたって、現状の日本社会では個の対応が「特別扱い」と捉えられるリスクもあるので、そのあたりの意識の改革からしっかりしていかないといけないな、と感じました。
  • 歴史的な知見とともに、我が国における人事の問題をスパイシーに解説していただき、ありがとうございました。勉強不足であることを痛感しました。
  • 今まで人事の歴史の重要性を認識していなかった(正直、役に立つとは思っていなかった…)が、それを学び深めることの大切さを実感することができた。
  • 人事制度の変遷について、時代背景・建前と本音などを整理して知ることができた。企業戦略に基づいた人事制度であることが重要という話は非常に納得感が高かった。
  • バズワードに振り回されず、本質を見極めるためには人事の歴史とともに、幅広い教養(リベラルアーツ)を深めていくことが必要だと感じました。
  • 本日は貴重なお話をありがとうございました。
    特に2点が印象的でした。一つ目は『個の多様性に向き合うためには無限定性からの脱却と自己選択で乗り越える』というもの。二つ目は『プロフェッショナル人事育成』というキーワード。一つ目はまさにキャリア自律を組織として促進するために必要だと感じましたし、二つ目はそこを戦略的に推進するためにも、ビジネスの本質を捉え経営視点で人材戦略を考える必要性を実感しているためです。人事人材育成に向けて課題と対策が見えてきました。
  • 変革のリーダー、制度で縛らず変化と個別性に向き合う、ビジネス パ ートナーとして、等は人事のみならず、様々な立場のビジネスパーソンに当てはまる事だと強く感じ、自己を律する機会を頂けました。

概要

タイトル いまこそ『日本人事の歴史』を振り返る
-過去の日本人事史に学ぶ新潮流の本質とは-
講師 慶應義塾大学大学院特任教授 高橋俊介 先生
対象 CCA学習マイページに会員登録されている方
※過去、同一の特別セミナーを受講されたことのある方も、ご受講いただけます。

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学習時間 1.5時間
※当セミナーは、キャリアコンサルタント国家資格の更新講習ではありませんが、GCDF-Japan資格の継続学習対象講座です。
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慶應義塾大学大学院特任教授 高橋俊介先生 過去のCCA特別セミナー

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実施年 テーマ
2004 スローキャリア ~上昇志向が強くない人のための生き方論~
2004年8月23日
2005 成長の危機を乗り越える
2005年12月15日
2006 若者が成長する組織の実態
2006年10月4日
2007 ワークライフ再統合の時代
2007年10月25日
2008 習慣がつくる自分らしいキャリア
2008年9月29日
2009 スローキャリアのすすめ
2009年6月2日
プロフェッショナルと日本人の働き方
2009年10月19日
2010 社会の変化と仕事の変化
2010年6月3日
仕事観キャリア観とこれからのキャリア教育
2010年10月21日
2011 21世紀型キャリアの特徴
2011年7月6日
2012 21世紀の日本企業の人材育成
2012年9月13日
2013 人材育成型リーダーシップ
2013年9月25日
2015 人が育つ組織の要件とは
2015年2月10日
日本企業にとって今なぜ働き方改革なのか
2015年10月7日
2016

経営視点のキャリア自律
2016年9月6日収録

キャリアコンサルタント国家資格の時代。 国を挙げて、企業で働く個人のキャリア自律を進める政策が進行しています。
一律型キャリア形成モデルの崩壊とともに、 働く個人を取り巻くキャリア環境は雇用以上に不安定の度を増しています。 こうした環境にあって、 とりわけ企業組織での活躍が期待されるキャリアコンサルタントは、 どんな能力を磨く必要があるでしょうか? 私たちは、「キャリア自律は正しいことだから」ではなく、 「企業経営にとってキャリア自律はどんな意味があるのか」 という現実を直視するところから始めなければなりません。 そこから、これからの時代に働く人が自分にとって意味のあるキャリア選択、 キャリア形成をしていくための条件と、 キャリアコンサルタントに求められる資質が見えてくることになります。

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2017

プロフェッショナルのキャリア
2017年10月3日収録

プロフェッショナルは、長期にわたって活躍するには雇用者かフリーランスかに関わらず、 自らのキャリアを自律的主体的に切り開いて、自らのプロとしてのオリジナリティーを 高めていくことが求められます。 その時重要になるのは、主体的な学び、独学力、自論形成力、そして仕事における インプットとアウトプットのバランス、主体的なテーマやキャリア選択などです。 今回はキャリアに関するプロフェッショナルである皆さんとこの問題を考えます。

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2018

キーフレーズで考えるキャリア
2018年8月7日収録

今までのキャリアに関する数々のインタビュー調査や、 自分自身のキャリアを振り返って 考えたことを、定量的分析ではなく、 キーフレーズという形でお伝えしたいと思います。 例えば私がよく使うものの一つに、 『好きなことと向いていることは違う』というのがあります。 このような私が作ったキーフレーズをご紹介し、 キャリア形成上の意味を考えたいと思います。

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2019

日本的組織と人事の本質を考える ―今何を変えなければならないのか―
2019年8月26日収録

財界トップたちの終身雇用破棄宣言や新卒一括採用の廃止など、 ここにきていよいよという現象が起き始めています。 すでに1990年代後半には現実的には 終身雇用は大手企業でも崩れ始めていたわけで、 いわゆる日本的なるものの崩壊は、 結果的にはますます加速しているとしか思えません。 ここで一旦、日本的組織や人事というものの本質的特徴は どこにあるのかを整理したうえで、対処療法ではない、 今何に取り組まなければならないのかを考えたいと思います。

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2020

想定外変化と人生百年の時代の学び方
2020年8月18日収録

AIやDXなどによってもたらされる予測不可能な環境変化の中で、私たちの仕事はどのような影響を受けるのか? 私たちは何をどのように学び、変化に備えるべきなのか? 何が正解か分からない人生百年時代において、変化し続ける環境の中で私たちの仕事はどう変わり、どう学ぶべきなのか? について高橋先生に提言いただきました。

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